
この記事の要点
- 武道館後も撮影会を続け、大舞台と近距離接触を同時に運営している。
- メジャー化しても地下アイドル由来の強い収益導線を捨てていない。
- 規模が広がるほど、接触へ依存しすぎない作品の広がりも必要になる。
パンダドラゴンは日本武道館公演を実現し、メジャーデビュー後も活動規模を広げている。
普通ならここで、地下/ライブアイドル的な「近さ」から少しずつ離れていく未来を想像する。
しかし実際は違う。
2026年の日本武道館公演を記念し、2月、3月、5月に複数日の2ショット撮影会を実施。さらにメンバー生誕に合わせた撮影会も行われ、2ショット撮影会の価格は2000円と案内されている。
つまり武道館へ行っても、ファンはまだ会える。
これはかなり強い。
メジャー化とは地下の仕組みを捨てることではない。パンダドラゴンは大舞台と接触の両方を収益の柱にした。
01
多くのアイドルは、大きくなるほど遠くなる
小箱時代は物販で話せた。
売れてからは、遠いステージを見るだけになった。
アイドルの成長には、しばしばこの距離の変化が付いてくる。
ファンは「売れてほしい」と願いながら、「売れたら会えなくなる」ことも恐れる。
パンダドラゴンは、その矛盾をかなり巧妙に処理している。
武道館という象徴的な大舞台を作る。
同時に2ショット撮影会を続ける。
規模はメジャー、距離感はライブアイドル。
このハイブリッドが、既存ファンを離しにくくする。
02
ただし「大きくなっても会える」は運営負荷も大きい
撮影会は簡単ではない。
会場。
スタッフ。
本人確認。
時間管理。
列整理。
体調管理。
ファン対応。
大人数を短時間で回す運営能力が必要になる。
公式案内では、時間帯を細かく区切り、本人確認書類や参加条件も詳細に設定している。
つまり「近さ」を維持するには、実際にはかなり大きなシステムが裏側で必要だ。
地下時代の手作り感のままでは、規模だけ大きくすることはできない。

03
メジャー化は「接触をやめること」ではない時代へ
パンダドラゴンの存在が面白いのは、メジャーと地下を二択にしなくていいと示していることだ。
テレビや大舞台を目指す。
CDを全国流通させる。
武道館へ行く。
それでも撮影会をやる。
このモデルが成功すれば、今後のメンズアイドルは「売れたら接触を減らす」という一本道ではなくなる。
一方で、ファン側から見れば出費機会も残り続ける。
武道館のチケット。
グッズ。
CD。
撮影会。
「売れたからもう接触課金は終わり」にはならない。
パンダドラゴンが作っているのは、地下卒業ではない。
地下の強みを持ったまま、上へ行くルートだ。
それはファンにとって嬉しい未来でもある。
同時に、推し活の財布が休みにくい未来でもある。
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